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日本生物工学会 第27回 生物工学論文賞
生命環境系 高橋 将人、青柳 秀紀
教職員等
生命環境系の高橋将人博士研究員と青柳秀紀教授は,論文(Effect of intermittent opening of breathable culture plugs and aeration of headspace on the structure of microbial communities in shake-flask culture J. Biosci. Bioeng., Vol.126, No.1, 96?101, 2018)により,第27回 生物工学論文賞(公益社団法人日本生物工学会)を受賞しました(授賞式は,2019年9月16日の日本生物工学会大会 岡山大学 津島キャンパス)。この賞は,工業化に向けた世界の生物化学工学研究をリードしてきた日本生物工学会(会員数3,200名)が,2018年に発行した学会誌(J. Biosci. Bioeng又は生物工学誌)に掲載された論文の中から,生物工学の進歩に顕著に寄与した論文に与えられるものです。
今年は,約230報の中から7件に論文賞が授与されました。受賞者は,約100年間にわたり国内外で広く一般的に使用されつづけているフラスコ振盪培養において、数日間にわたる環境試料の培養中に培養栓を1回(30秒間)空けるだけで、培養化される微生物集団が大きく変化する新奇な現象を国内外を通じて初めて発見しました。さらに受賞者は、その現象が生じる機構の解明と未培養微生物の培養化への利用を提案し、その独創性および実用性が高く評価されました。