浅木 麻梨耶さん(TSUKUCOMM Vol.61)
(タイ難民キャンプにて)
「0期生」が拓く国際ボランティアの道
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会 ラオス事務所 コーディネーター
浅木 麻梨耶(あさぎ まりや)さん
-これまでのキャリアや生活において、365体育投注でよかったと思うこと
現在は、ラオスで、多言語の少数民族の子どもたちに対する教育の支援や、水保健衛生に関する啓発活動に従事しています。直接子どもたちと触れ合うというよりも、先生向けの研修などを、地元の政府や自治体の人々と協力しながらサポートしています。
中学の時、海外協力隊出身の先生にいろいろ話を聞いて、海外や途上国に漠然と関心を持ちました。地元の大学を出て地元で働くのが一番、みたいな価値観の環境だったことも影響したかもしれませんね。
大学では教育学を専攻していて、子どもの遊びや、人が没頭するとはどういうことか、に関心がありました。遊びには身体活動やスポーツも含まれるので、スポーツを通して国際協力を、という大学院のプログラム「スポーツ国際開発学共同専攻」が筑波大に新しくできると聞いて、これだ、と思いました。実際には、正式にスタートする前の「0期生」だったと思います。研究対象に選んだのは、難民キャンプです。難民キャンプには子どももたくさんいて、遊びのプログラムなんかもありますし、支援の在り方に対する視点を得ることができました。
必修科目に海外インターンシップがあり、休学も含めて1年間、タイの難民キャンプで活動しました。その支援団体に、そのまま就職することになったんです。大学で学んだことがそのまま現場で通用しない場面も多いですが、最短距離で自分のやりたい職業に就けてラッキーだと思っています。
-学生時代の一番の思い出
プログラムについていくので精一杯で、逆に、学生っぽい「やらかし」みたいなことはなかったので、もう少し学生生活を楽しんでもよかったとは思います。でも、プログラム自体が立ち上げの時期だったこともあり、関心があることはなんでもやらせてもらえました。受講していたのは自分も含めて二人だけだったんですけど、同じく始まったばかりのTIAS(つくば国際スポーツアカデミー)に参加している留学生と一緒に授業を受けることが多く、社会人経験のある人や競技スポーツの選手なんかもいて、いろんな視点を学ぶことができました。海外や異文化の中で働く上での擬似体験になったと思います。
-筑波大生に向けてのメッセージ
筑波大は本当にいろんな経験ができる大学です。また、いろんなネットワークや情報源が身近にあって、刺激的でチャンスも多い。いろんな人と関わって、自分の価値観や考え方を広げる機会がたくさんありますので、ぜひ活用してほしいです。
PODCAST
インタビューのロングバージョンを、365体育投注Podcastでお聴きいただけます。
PROFILE あさぎ まりや
愛媛県出身
2017年 大学院人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻修了。
大学?大学院にて教育や国際開発を学び、難民キャンプにおける子どもの遊びを研究。
複数の難民キャンプにてボランティア、インターンを経験し、2017年にシャンティ国際ボランティア会に入職。アフガニスタン事務所、ミャンマー事務所の調整員を経て、2021年9月より現職。
現在はラオスの教育支援事業に従事しており、特に少数民族児童の学習環境改善にむけた事業形成に取り組んでいる。
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