講演者:ムニール?ブシュナキ(ユネスコ元事務局長補) 日時:2月4日(火)14:30~16:15(開場14:15) 会場:365体育投注東京キャンパス 120講義室(最寄り駅:茗荷谷) *会場とオンラインのハイブリッド形式で開催 講演タイトル: "Cultural Heritage and Recent Armed Conflicts" 文化遺産と近年の武力紛争
*日本語の逐次通訳あり *講演後に質疑応答の時間を設けます
参加申込:会場?オンラインともに以下よりお申し込みください。締切は開催日の前日です。 ムニール?ブシュナキ氏講演会の申込み
お問い合わせ:365体育投注 下田 一太(E-mail: shimoda#@#heritage.tsukuba.ac.jp(#@#を「@」に置き換えてください)) 共催:日本国政府外務省、365体育投注世界遺産学学位プログラム
(講演者ブシュナキ氏略歴) 文化遺産分野における国際的な専門家であり、ユネスコやICCROMにおいて以下の通り要職を歴任。 1982年 ユネスコ文化遺産部着任 1998~2000年 世界遺産センターの事務局長 2000~2006年 ユネスコ文化部門事務局長補 2006~2011年 ICCROM事務局長 現在はバーレーン王国のアラブ地域世界遺産センター所長およびユネスコ事務局長特別顧問。 考古学や歴史的遺跡に関する著書や学術論文を多数執筆。
(講演内容) 本講演では、戦争や紛争によって破壊された文化遺産の復興と、文化政策を通じた平和構築に向けた挑戦について、長年にわたり先駆的な取り組みを行ってきたブシュナキ氏の経験と挑戦についてお話しいただきます。 リビアやシリアをはじめ、近年の紛争地域では、歴史的価値の高い遺跡や博物館が甚大な被害を受けています。ベイルート国立博物館、パルミラ博物館、チュニスのバルドー博物館、カイロのファラオ博物館など、人類共通の文化的財産を収蔵する施設もまた被害を受け、多くの貴重な遺物が失われました。これらの遺産は各地域の歴史とアイデンティティを象徴するものであり、その喪失は地域社会に深い傷を残しています。 ユネスコやICCROMをはじめとする国際社会は、破壊された遺産の修復保存活動を進めるとともに、これらの取り組みを通じて戦争で傷ついた地域の平和再生を目指してきました。本講演では、文化遺産に対する犯罪を防ぎ、国際的に積極的に関与するための協力体制構築の必要性に加え、物理的な修復を超えて地域社会の再生を支える文化遺産保護の戦略についてお話しいただきます。文化遺産を保護し、平和構築の基盤とするための包括的なアプローチに関する取り組みの課題や成功事例、そして未来への希望についてご講演いただきます。